塩見岳・小河内岳登山(1)三伏峠へ

山の日連休がやってきました。9日の金曜日も休みにしたので4連休です。
最初に思い付いたのが立山ー薬師岳の縦走なんですが、前週の唐松岳で挫いた足の痛みが完全に取れていない中、3泊4日で途中逃げ場がない縦走には若干の不安があります。

そこで、あまり行ったことのない東北日本海側の月山なんてどうだろう?18きっぷで鶴岡に行って、翌朝自転車でヒルクライム+山頂まで登山、翌日庄内空港から飛行機で帰るという、これは良い旅になりそうだ! ということで自転車も山道具も整えて寝たのですが、9日朝、見事に寝坊してDNSとなりました。
台風の進路が変わって東北直撃っぽくって、寝坊して良かったのかもしれないですが。
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そんなことで3つ目のプラン。南アルプスの塩見岳に行くことにしました。
塩見岳は縦長い南アルプスのちょうど真ん中くらいにある山。標高も3000mある立派な山。
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伊那側の大鹿村「鳥倉」という登山口から入り、「三伏峠小屋」でテント泊、翌日天気を見て山頂まで往復する予定とします。天気は夏山あるあるで午後になると雷とか雨とかなので毎日早い時間だけ歩けばいいし、足が痛くなったら止めて下山してもいいし、という慎重なプランです。

睡眠もたっぷり取ってテント泊の準備もして、連休前で駐車場混むだろうからと夕方7時前に家を出たのですが、津久井のあたりでラジオの緊急地震速報が鳴り響きます。地震は感じませんでしたが神奈川県西部で震度5弱とのこと。
中央道は上野原から勝沼まで通行止めに。高速乗る前で良かった・・・
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R20号も高速から逃げた車でところどころ動かなくなっていましたが、うまくかわして、結局ずっと下道で相模湖から甲府昭和まで2時間、茅野まで3時間。茅野から152号線で夜の分杭峠を0:30に通過。
ここいつか自転車で来ようと思っていたのに、その前に車で来ちゃったな。
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大鹿村の道の駅の先から、雨が降る林道を登り午前2時前に越路登山口到着。幸い2台ほど空いてたので車を入れて3時間弱仮眠し、翌朝5時。雨は止みました(よかった)
出入口が塞がれた駐車場(もう1カ所から出れるけど)
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駐車場から登山口の鳥倉まで1時間ほどの林道歩きがあります(路線バスは登山口まで行く)。自転車は通行可のようなので、登山口までランドナーで登っていきます。
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5:45、ゲートの横をすり抜けて林道に入り、歩く人をどんどん追い越していきます。
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舗装のきれいな林道でしたが、最後の1kmほどダートになり、25分ほどで鳥倉登山口へ。コースタイムは半分になりました。
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6:10鳥倉登山口スタート。最初はカラマツ林のなかを登ります。
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三伏峠までは○/10という形で自分の位置がわかります。1時間10分で半分来ちゃった。
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整備されてるんだけど、濡れててちょっと怖い。
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「ほとけの清水」という水場。チョロチョロとしか流れていなくて、水汲み渋滞が起きてました。三伏峠で終わりならここはスルーしても良かったかな。地学的には「仏像構造線」という関東から沖縄に伸びる大断層の上だそうです。
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木々が切れたところからは北アルプスの展望が。
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さらに進むと明日登る予定の塩見岳が見えてきます。でっかいな。
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8:40三伏峠に到着。
2時間半で着いてしましました。
「日本一高いと言われる峠」だそうです。
今日はテント場でテント張って終わりです。緩すぎるだろ。
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心配していたテント場はこの時点ではガラガラでした。
三伏峠は南アルプス縦走の中間地点、ジャンクションのようで南から来る人、北から来る人、自分のように塩見岳だけの人といろいろ。このあとテント場はぎっちりになります。
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水場へ行きます。往復30分の「山歩き」です。
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南アルプスの静岡県エリアは製紙会社の社有林になっています。
立派な標識があちこちに建ってます。すごいな・・・
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南アルプス南部へ向かう登山道と水場との分岐。向こうには塩見岳が見えるいい場所です。
ここから10分ほど山を下っていくと、
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ラジオがかかっている小屋があり、くみ上げた水が出ていました。
何度も往復しなくていいように翌日分の水も持って上がります。
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あとはお茶したり、塩見岳から戻ってきたという隣のテントの人に核心部の話を聞いたりして、半日過ごします。
何もしないって幸せだねえ。
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午後ひと雨降って上がったあとの16時頃、小屋番の人が混んでるからテントを詰めて張りなおしてくれ、とお願いしに来ました。「テント場がいっぱいになったら小屋に泊まってもらう」と小屋のウェブサイトには書いてるのですが、今日は小屋もいっぱいなのでしょう。
テント場はロープで区画されているんですが、たしかに詰められるよな。
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最終的にはここまで詰まりました。
南アルプス縦走、南北ともに一つ手前のテント場からは距離があるので、到着が遅いのはやむを得ないのかもしれませんが、結構遅い時間に来る人も多いです。
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16:30に晩ご飯です。
白米とイワシのなんとか。
お吸い物を持ってくるのを忘れた。
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あとは明日に備えて寝るだけ。
いったん眠りについて目が覚めた22時。
雲は晴れて星が出ていました。
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つづく

この記事へのコメント

  • 青い森のヨッチン

    テント場はかなり混んでいますね
    こんなにテントがたくさんあってもちょっと見ても同じテントがなさそうに見えます。
    テントのメーカーも国内外たくさん増えてカラフルでいいですね
    自分が高校生のころのテント場は同じメーカー製の同じ色のテントがたくさんあって自分のテントが分からなくなるくらいでした。
    流石にダンロップブランドのテントなんて今はもうないですかね?
    2024年09月23日 18:15
  • ナツパパ

    人気のスポットなんですねえ、テントがすごいです。
    ひと晩過ごして、その次の日程が楽しみです。
    北アルプスの姿に胸がときめきました。
    2024年09月25日 10:00
  • えすぷれそ

    >青い森のヨッチンさん
     モンベルとニモのテントが多くてテント場では被ります。
     ダンロップブランドは最近モデルも減って色も変わってしまったのですがまだあるようです。茶色と青のダンロップテントは時々見かけます。

    >ナツパパさん
     このあたりではテント場がここしかないので集まってしまうのでしょう。山慣れした人ばかりでした。
    2024年09月28日 22:04
  • Jetstream

    駐車場から登山口までチャリとはいいですね。
    三伏峠は人気がありますね。混んだ小屋よりもテント泊のほうがずっと快適です。
    2024年09月29日 11:17
  • えすぷれそ

    >Jetstreamさん
     もともと自転車乗りなので、自転車で走れるところは走りたいです。下りは圧倒的に楽ですし。
    2024年10月06日 16:26